◆【そろばんと教科学習(続)】

前回は、受験算数の学習では(も)「解法」をきちんと身につければ解ける問題はたくさんある、とお話ししました。

そのためには量をこなす必要があることも併せて触れました。

併せて、ただ量をこなすにしても思考停止気味にこなしたところで実力はつかないことを「『の』が出たら掛け算だ!」を例えにしてお話しました。

そろばん練習では理屈は無用で、大切なのは「イメージ」と「スピード」です。イメージを持つ=「次に動かす珠はどれか?」を瞬時に捉えるためには、次の計算は何かを常にインプットしておく必要があります。つまり記憶力です。

授業では、(計り組の)子どもたちに「次に計算する数をチラッとみて覚えておく」と指導しています。この一回のチラ見で次の計算に備えることはスピードアップには欠かせない要素です。そして「理屈=論理」ではなく「イメージ」で次々に計算を進めることは、そのまま処理能力の向上につながります

*参考「いしど式まとめ http://matome.ishido-soroban.com/category/value 」

日常の教科学習においても、(特に受験勉強においては)記憶力と処理能力は欠かすことのできない力です。

例えば理科や社会の基本用語を覚える・国語で漢字やことわざなどの語彙力をつける・英語で単語を覚える・算数で(嫌がらせと思えるほどの!)複雑な計算をミスなく進められるなどは、まさにこれらの能力が裏付けとなって発揮できることです。

ただ、教科学習ではそろばんで鍛えた力だけでは実力をつけることはできません。なぜなら「理解」が必要だからです。先週お話した「の」の例は、全く理解のないまま「の」が出てきたらかけ算だとしてやっていて、かつ現実感覚もないままとにかく計算をして答えがでたらはいおしまい、としてしまっているので思考停止状態だとお話しました。

わたしは幸いにも算数とそろばんを教える機会を同時に与えられそれぞれの立場から眺めてみると、「理」を鍛える(鍛えまくる)教科学習ではどうしても学年差・年齢差の壁にぶつかります。

またそろばん練習のように論理的な思考もトレーニングが必要な分野です。特に受験算数では規則性をつかむ・パターンを認識する=具体から抽象への思考力能力がとても求められます

算数ができる子はいきなり「理」ではなく「イメージ」で問題をとらえています。特に中学年生(4年生から5年生初期)では、「説明はできないけど分かる」と言って確かに正解にたどり着く子はいます。

ですから苦手な子は「なぜ」と言われても本当に何も分からないでしょうから、日常感覚を失うことなく(なぜか勉強になるとこの日常感覚・現実感覚がなくなってしまうことがあります)なるべく子供にとって具体的なものでとらえさせてから徐々に抽象的思考に導いていくように接するといいように感じています。

このことについては、少し古いですが参考になる記事をご紹介しますのでよろしければご覧ください。

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東洋経済online 2016年6月9日記事
http://toyokeizai.net/articles/-/121770

ちなみのこの記事の著者の石田和紀さんは、今年の2月に全国珠算連盟開催のそろばんの全体研修時で講師を務められた方で、わたしもお話を伺いました。

(参考)http://sfoj.or.jp/20170220/

ここまでお読みいただきありがとうございました。次回からはもう少しコンパクトにまとめます。長文失礼いたしました。

今週もよろしくお願いいたします。

石戸珠算学園ポータルサイト内にある教室紹介ページも併せてご覧ください。
こちら↓
http://www.ishido-soroban.com/class_detail.html?shop_id=5156

ひのき鷺の宮教室 担当:石母田
ishimoda@hinoki-net.com