前回は、

「珠を見て「考えないで」すぐに動かすことが大事」

「「珠を動かすイメージ」を持っていることが必要」

とお話ししました。

普段の授業では、新しい珠の動かし方を教えるときは必ず「まず見てて」と言ってじっと動かし方を見てもらいます。

そして、もう分かったから(怒)!!!といって勝手にやり始める子は、何も分かっていません(笑)

そろばんでの計算は理屈(=理解)は不要です。正しい珠の動かし方のイメージをしっかりと身につけ、繰り返しの練習で素早くできるようになればいいのです。

保護者の方とお話ししている時、算数での計算(≒筆算)と珠算での計算がごっちゃになって混乱することはないでしょうか?とご相談をいただくことがあるのですが、例えば「コンタクトレンズ」と「眼鏡」を両方持っていたら目がおかしくならないか?といえば、おかしくはならないですよね。

コンタクトレンズをしながら度付き眼鏡をかければ混乱してしまうのと同じで、算数で筆算をする時に無理やり珠算のやり方を入れると混乱してしまいます。

ちなみに、ある程度長い期間そろばん練習している(た)子が算数で計算問題を解いている様子を見ると、最後の仕上げでは指を動かして「頭の中で」そろばんを弾いているのが分かります。つまり、そろばん練習で珠を動かすイメージが出来上がって磨きをかけると、自然と指が動いてそろばん勘定=暗算をするようになります。そしてそれが算数の理解を妨げていることは決してありません。

算数では「理」が求められるので、そろばん能力とは別の能力を磨く必要があります。

例えば、12×3=36はなぜ?、1から10まで足し算すると(1+10)×10÷2で求められるのはなぜ?等々・・・

算数では「理」を鍛えるにしても、文章題や特に図形問題では全体像をつかむイメージはとても重要になってきます。イメージがないまま、やたらと式を立てて間違えまくることも間々あります。そろばんで鍛えるイメージ力は他の教科学習でも効果的であることは、ひのきで算数の授業を担当している時でも感じていることではあります。

次回はそろばんと教科学習についてお話ししたいと思います。